JIMTOF2022視察

毎年JIMTOFには何らかの形で関与してきたのだが、今年のJIMTOFは独立して初めてのJIMTOFであったにも関わらず、コンペ敗退がいくつかあったり、直前で施工会社が変更するなど様々なことがあり、残念ながら関わることができなかった。

しかしながら、企画段階で関わったブースや前職から取引のあったクライアントのブースに関してはちゃんと確認し、次回のコンペの参考にするべく視察へ行ってきた。その際の報告を投稿します。

OSGブース

アイキャッチとなる内照天井ボーダーや大型の縦置きLEDディスプレイ、展示台面の横型ディスプレイなど目を引くアイディアがこれでもかというぐらい盛り込まれたブースで、これは完敗。次回はこれに勝るブースを提案するとなると、かなりハードルは高いがやりがいのある案件になりそう。次回は頑張ります。

JTEKTブース

我々のプランは天井、壁面とかなり造作に凝ったプランを提案したが、実際に採用されたブースは結構さっぱりとした造作のブースに仕上がっていた。写真では見えないがクライアントからマストと言われている、機械の裏側の隠し壁が今回は無く、レイアウトも非常にシンプルで逆に回遊しやすいブースレイアウトになっていた。先情報ではプレゼンテーションステージが凝ったものになるのではという情報だったが、特に目新しい演出は無く王道の男性MCによるわかりやすいステージが行われていた。「わかりやすくて、見やすい」部分が評価されたのか次回は見た目よりも伝わりやすいブースにも注力しようと思う。

DMG森精機ブース

ブースのVIを毎年きちんと守って、いつも洗練されたブースデザインの森精機。今年も黒の壁面に内照式のサイン壁面(テンションファブリックと思われる)を効果的に使って、すっきりとして高質な空間を作っていた。内照式壁面は止め金物が樹脂になったり、多くの会社が参入してきたことで、以前よりも比較的に安価で導入できるようになってきているので、積極的に提案していきたい。

ヤマザキマザックブース

こちらも毎年かなり凝った造作でブースと創り上げるMazakブース。例年プレゼンテーションステージの演出が目を引くのだが、今年は装置的にはそれほどでもなかった。残念ながら時間の関係でステージは見ることができなかったため、内容は報告できず残念。次回は挑戦するか検討しよう。

その他気になったブース

NACHi不二越ブース

さまざまな展示会に出展されているNACHi不二越。専属のデザイナーがいるのか、それとも毎回コンペをしているのか。デザインが秀逸で毎回勉強になります。

三菱電機ブース
プレゼンテーションステージ

今回はかなり気合の入ったブース造作になっていた。天吊りのように見える大画面LEDもカッコいい。コロナの影響で前回JIMTOFも中止となり、4年ぶりのJIMTOF開催のため、出展社も気合を入れているのか、全体的に木工造作の度合いが高く、見応えがあった。造作割合が増えるのは、我々業界としては喜ばしいことだ。

芝浦機械ブース

ブース中央のスリットウォールとそれを取り囲む巨大なリング造作が目を引く芝浦機械ブース。こちらはあまり関われなかったが企画プレゼン段階で、ブースデザインの監修に携わらせていただいた。予算が合わず、制作段階でフェードアウトしたが、クライアント、代理店担当者ともに、すばらしい人たちなので、次回は絶対に制作に食い込んで行きたい。

その他

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リスコン東京2022

LPガス振興センターブース

危機管理産業展(リスコン東京)2022が10月5日から7日までの3日間開催された。

その中で私たちはLPガス振興センターのブースに携わらせていただきました。

ブースは例年特命で弊社のクライアントが請け負って実施製作していたのですが、今回ホームページの改訂も含め、コンペを行うこととなり弊社がブースの企画、デザイン、施工の部分で協力することとなりました。

数社競合のコンペの中で、我々は過去の実績より、今までのLPガス振興センターさんの要望を汲み取り、ターゲットにダイレクトにアピールするブースを提案することとしました。

巨大なメッセージウォールが象徴的なブース全体像

ブースのポイントは、ブース正面に大きなメッセージウォールを立て、多くの来場者へLPガス振興センターが出来ることを広く知っていただけるようにしたことと、ターゲットとなる来場者の悩み事をわかりやすく共感させ、それを解決する方法があることを知っていただくブースにすることでした。

ターゲットの生の声を共感していただくデザイン

我々の提案がうまく、伝わり、クライアントも共感していただいたことで、ブースは受注でき制作、施工することができました。

ブース内部

ブースはゲート状の造作を重ね合わせた複雑なデザイン形状としましたが、天井部を開けることで開放感があり、狭くも感じず、お客様にも満足していただけるブースにしがりました。

サブ動線からのブース像

ブースの基調色も、あえてあまり使われないブルーグリーンにしたことで、他のブースとの差別化もでき、見た目にも爽やかで明るく入りやすいブースになったと思います。

また来年もリスコン東京2024が開催されることが決定していますので、次も引き続き受注できるようにデザインと企画を練り上げて行きたいと思います。

国際物流展2022 三甲ブース

SANKO サインウォール

国際物流展三甲ブース全景

2022年9月13日から16日までの4日間、東京ビッグサイトで開催された国際物流展2022において出展した「三甲」ブースの企画、デザイン、設計、施工をbespokeで行いました。

「三甲株式会社」は岐阜に本社を持つ物流用のパレットや梱包資材などを扱うメーカーです。

我々bespokeは凸版印刷さん元請けのもと、起業後初の施工まで関わる業務として携わらせていただきました。

ブース内部
ブース内部
ブース内部

総敷地面積720㎡という国際物流展の出展ブースの中でも2番目に大きなブースでブース壁面に三甲のパレットを使った印象的なブースをデザインしました。

全体的に心がけたのは白をベースに三甲のコーポレートカラーである「赤」を大胆に面で使用し、細かな装飾はせず、シンプルで高質なイメージを作り出そうとしました。

テンションファブリックを使った巨大サインウォール

今回のポイントはテンションファブリックを使用し、高さ5.5mのサインウォールをブース両サイドに設置し、ブースの大きさを強調し、ブースの存在感を作り出しています。

今後もこのような大きなブースに携われるように、良いデザイン、プランを作っていきます。

ポートメッセなごや 新1号館 

ポートメッセなごや 新1号館外観

まもなく10月開業予定のポートメッセなごや新1号館に一足早く内覧に行ってきた。

内部空間とせり出し座席
無柱空間

内部は無柱空間で写真に写っているのは間仕切り用の壁が一部出ている状態。非常に広く感じた。「あいちスカイエキスポ」も、かなり広い空間だが、柱のない分より広く感じる。天井照明が、一般的な展示場と印象が違い、連続して繋がる照明が印象的だった。

2Fエントランス

あおなみ線の「金城ふ頭駅」から繋がるエントランスゲートは、天井部分が木材(?)で組まれており、建築的にも素晴らしいものと感じた。

展示場入口

展示場への入り口も木のスリットを使った意匠で、壁面の白と合間ってスッキリとおしゃれに仕上がっている。ちなみにトイレはイベント毎に男女の数を増減できるように、サインがロールスクリーン形式になっており、考えられていると感じた。

特別室
ちょうな仕上げのスリット壁面

今回の内覧は特別室も見ることができた。コンサートでのアーティストの控室などに使われるそうだ。印象に残ったのはここでも木材がシンボル的に使われているところだ。     

「ちょうな」で仕上げたスリットの壁面は見たことのないデザインで、海外のアーティストには日本の伝統工法を見せることができて喜ばれると思った。 

コンベンションセンター天井
コンベンションセンター2F

新1号館と別棟にあるコンベンションセンターは、小規模の会議やVIPの待機場所として活用される建物。2階は厨房があり、フードコートのように使用ができるようだ。

新しいポートメッセなごや1号館は交通の便も良く、広さも十分にあることから、これから多くのイベントに活用されるのではないかと思う。常滑のあいちスカイエキスポとは、いい意味で差別化を図り、両展示館とも我々業界をより盛り上げてくれることを祈ります。